オンライン出張授業開催レポート①

小さなワクワクや発見が、研究や作品の入り口になる!
海や魚の世界には、自由研究や作品づくりのきっかけになる驚きや発見がたくさん隠れています。今年も、海や魚の専門家を講師にまねいて「オンライン出張授業」を開催しました。全国から合計76校(2,638名)が参加した出張授業の様子を2回にわけて紹介します。前半は「クラゲの一生」と「幼魚の生き様」についてです。
授業1「クラゲの一生」
講師 日本水産学会、北里大学海洋生命科学部 教授
三宅 裕志

<クラゲの知られざる「変身」のひみつ>
食卓でおなじみのイカですが、皆さんはその姿や生態について、どれくらい知っていますか? 五十嵐美樹さんの授業では、イカの解剖を通して、そのひみつを探りました。
今回の授業では、クラゲの一生を研究する三宅裕志さんがその不思議な成長の様子を紹介しました。
クラゲは卵から生まれた後、小さな幼生となって泳ぎ回り、岩などにくっつくと「ポリプ」という姿に変化します。ポリプはイソギンチャクのような見た目をしていて、その場所で餌を捕まえて成長します。
やがてポリプは分裂しながら、それぞれがお皿を何枚も重ねたような形に変化します。そして、そのお皿が1枚ずつ離れてクラゲの赤ちゃんとなっていきます。
驚くのは、その増え方です。「一つのポリプから次々と赤ちゃんが生まれて、3か月後には5万個体近くになることもあるのです」と、三宅先生。これがクラゲの大量発生の原因にもなるそうです。
「クラゲは自分と他人をちゃんと区別できるんです」と先生。身近な生き物でありながら、クラゲにはまだ多くの不思議が隠されていて、自由研究のテーマにもぴったりです。
食卓でおなじみのイカですが、皆さんはその姿や生態について、どれくらい知っていますか? 五十嵐美樹さんの授業では、イカの解剖を通して、そのひみつを探りました。

<参加した小学校の感想>
(1)静岡県静岡市立 清水有度第二小学校
クラゲの一生がわかりました。子どもたちは描いたクラゲの姿に、コメントをしていただいことが、うれしかったようです。
(2)愛媛県立 しげのぶ特別支援学校
ワークシートがあることで、絵を描きながら学習を楽しめた児童もいました。実際にクラゲの映像が見られたこともよかったです。
授業2「幼魚の生き様」
講師 岸壁幼魚採集家、幼魚水族館館長
鈴木 香里武

<魚の赤ちゃんの「スゴワザ」を大公開!>
魚の赤ちゃん「幼魚」の魅力にとりつかれ、「幼魚水族館」を作った鈴木香里武さんが、幼魚が海で生き残るための「スゴワザ」をクイズや観察を交えて紹介しました。
海の生き物は、成長にともなって色や形が大きく変わることがあります。これを「変態」といいます。大人になるにつれて食べ物やすむ場所が変わるため、体も生き残りやすい姿へと変化するのです。
敵から身を隠すための「擬態」もサバイバル戦略の一つ。たとえばイトヒキアジの赤ちゃんは毒を持つクラゲに似せて敵を遠ざけます。さらに体が「透明」なことが多いのも幼魚の特徴です。敵に見つからないようにしているのです。
そんな幼魚とは、身近な場所で出会えるそうです。「地元の漁港で700種類以上を見つけました」と鈴木さん。さらに「この夏は近くの海へ幼魚を探しにいってみましょう。小さな発見が自由研究のテーマの入り口になるはずですよ」と呼びかけました。

<参加した小学校の感想>
(3)福井県坂井市立 雄島小学校
クイズを交えながら楽しく学習できました。先生が画面の様子見ながらお話して下さっていたので、オンラインでも意欲的に取り組んでいました。
(4)愛知県安城市立 明和小学校
映像でこちらに呼びかけていただくなど、ただ視聴するだけではなく、コミュニケーションが取れて楽しかったです。また、幼魚の強みについて要点がまとめられており、わかりやすかったです。
