朝日小学生新聞掲載(2021年8月18日)

オンライン体験学習開催!

「海」や「さかな」をテーマに作品を募集している「海とさかな」自由研究・作品コンクール(朝日学生新聞社 主催、日本水産 協賛)。作品のヒントにしてほしいと開催されたオンライン体験学習に149名、YouTubeのライブ配信は総再生数が425回となりました。

YouTubeライブ配信
五十嵐美樹さん
「どうして浮くの?なぜ沈むの?」
の?なぜ沈むの?」

 全国各地で科学実験教室やサイエンスショーを開催し、「科学のお姉さん」としてテレビなどでも活躍している五十嵐美樹さんを講師に迎え、「砂浜の漂着物、浮く?沈む?」をテーマにYouTubeライブ配信を行いました。
 海水と同じ塩分濃度3%となるように食塩を加えた水槽へ身の回りの物を入れて、浮くのか、沈むのかを実験。五十嵐先生が、2kgのスイカと7gのさくらんぼを水槽へ入れると、なんと大きなスイカがプカプカと浮き、小さなさくらんぼがコトンと沈みました。参加者はその理由を考えて、思い思いの意見をチャットで発表しました。
 最後は、プラスチックごみが海に流れ出ないように、今できることをみんなで考えました。「身の回りのゴミをひろう」や「エコポスターをつくる」など、これから心がけることを力強く発表すると、五十嵐先生は、「今回の実験をきっかけに、海や魚に興味を持ってください」と伝えました。

オンライン体験学習:ネイチャーワークショップ
海野義明さん
一色海岸の魚や貝に触れて海を体感

神奈川県葉山町の一色海岸から海の豊かさを伝えるのは、認定NPO法人オーシャンファミリーの海野義明さん。
 まずは葉山の海の中にすむ魚たちを紹介しました。水深が深くなるにつれて潮通
しが良くなり、だんだんと透明になっていく海には、宝石のような青色が特徴的な
ソラスズメダイやカメラをにらみつける磯の王者ウツボなど、さまざまな形や色をした多くの海の生き物に出会いました。
 次に一色海岸で見つけた貝殻を紹介。その中で小さな穴が空いた貝殻を手にした海野さん。参加者へ事前に送られた貝殻の中にも同じような貝殻があり、それはツメタガイという貝に中身を食べられてできた穴だと教えてくれました。他にも穴やキズのある貝殻を見て、死因を推理し発表しました。
 「海へ行ける状況になったら自分の手で貝をひろって調べたり絵を描いたりして、コンクールへ応募してください」と、海野さんは呼びかけました。
 当日の動画はこちらから

オンライン体験学習:アートワークショップ
藤井ひとみさん
自分だけの海で泳ぐ自分だけの魚

「ボンジュール(こんにちは)!」と、フランス語で挨拶するのは、フランスのパリにあるルーブル美術館で研究員として働いている色彩アーティストの藤井ひとみさん。この日は、アートワークショップの講師として、パリからグラデーションを使った魚の描き方を教えました。
 グラデーションのポイントは筆をしっかりと湿らせてから筆の先に絵の具をつけること。そのまま筆を寝かせて、筆を横にすっと動かすことできれいに描くことができます。グラデーションの練習をした後は、準備した魚を観察して魚の絵を描きました。グラデーションをいかして描いた魚は、まるで生きているかのように力強く表現されました。
 魚が海の中で実際にどのように見えるかを調べるため、参加者はカラーセロファンを魚に重ね合わせて色の変化を観察。1色だけでなく、2色、3色とカラーセロファンを重ねることでどんどんと変化する魚の色や海の色を楽しみました。
 当日の動画はこちらから