朝日小学生新聞掲載(2022年7月14日)

昨年、第40回「海とさかな 自由研究・作品コンクール」で最優秀賞に輝いた尾﨑健大さん(小学4年生)と小田孝太朗さん(中学1年生)は北九州市に住んでいます。二人の地元である福岡県北九州市にあるニッスイパイオニア館を訪問し、日本水産株式会社(以下ニッスイ)の持続可能な社会に向けた取組みと、日本の水産業の歴史について学びました。

取材前に意気込む二人(左から小田孝太朗さん、尾﨑健大さん)

身近なお魚「スケソウダラ」

 二人を出迎えた館長の小池廣光さんは、スケソウダラの画をスクリーンに映し出し、「スケソウダラは北太平洋に広く生息していて、北九州市では水揚げされません。でも、ニッスイ『おさかなのソーセージ』、白身魚のフライ、かまぼこやちくわなどの原材料になっていて、みんなが普段食べている魚なんだよ。」と説明。二人はスケソウダラが身近な魚であることを知りました。

スケソウダラ
ニッスイのちくわ「おいしいものをちょっとだけ」

3つの展示室

ニッスイパイオニア館は1936年に建てられた共同漁業ビル(現・戸畑ビル)の1階を改装して設置されています。当時、このビルには漁業無線局がおかれ、遠くの海で漁を行っている漁船と通信する司令塔の役割を担っていました。

各展示室には貴重な資料が展示されています。1911年の創業以来、日本の水産業を支えてきたニッスイの歴史をたどることができる歴史展示室では、100年以上に渡るニッスイの歴史を学べます。日本水産魚譜と呼ばれる魚の画の展示に、二人は興味津々でした。

歴史展示室
日本水産魚譜

船の展示室では実際に船上で使用された道具を展示しています。

船の展示室

ニッスイの現在の事業を学ぶ事業展示室では、ニッスイの遠藤純子さんが、缶詰の容器に書かれた賞味期限を指差しながら、「買い物をするとき、その日の食事に使うものなら賞味期限の近いものを選ぶ事でフードロス(食品を食べずに捨ててしまう)問題の解決へつながるんだよ」とすぐに実践できる環境問題への取組みについて伝えました。

事業展示室

<二人の感想>

●小田孝太朗さん
ニッスイは、食品や水産業のこと、そしてSDGsに気を使っていることを知りました。サバイバルトレーニングセンターで人を助けるために色々な訓練をしていることを教わり、自分でもやってみたいと思いました。

●尾﨑健大さん
ニッスイパイオニア館でいろんなことを教えてもらったので、魚のことをもっと勉強して詳しくなりたいと思いました。今年も海とさかなコンクールにチャレンジしたいです」

ニッスイパイオニア館>

ニッスイパイオニア館

1911年の創業以来、世界の人々と手を携え水産資源から多様な価値を創造することで社会に貢献してきたニッスイが、創業100年を機に企業姿勢とその基盤となる創業の理念を未来に伝えていくために設立。水産資源から新しい価値を創造してきたニッスイの過去・現在・未来を展示しています。

・開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
・休館日:日曜日・祝日・年末年始など
・入館料:無料
・住所:福岡県北九州市戸畑区銀座2-6-27 ニッスイ戸畑ビル1階
・見学方法:FAXまたはメールでのお申し込みが必要となります。
      詳しくはウェブサイトからご確認ください。